1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

2024/01/16
サイクリング ダイエット 脂肪
サイクリングには体を動かすのが必要で、体を動かすにはエネルギーが必要で、エネルギーを消費することで体脂肪を減らすことができます。これは一般常識です。もし自分でサイクリングでどれだけ体重を減らせるかを正確に計算できるようになると、自分の身体管理にももっと便利なことになるでしょう。では、サイクリストが1キロの脂肪を落とすには、食事や日々の活動など他の要素が変わらないと仮定すると、どれくらいの時間で走る必要があるのでしょうか?

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

科学知識を利用してその答えを導き出すのに役立ちますが、それをうまく計算するのは実に大変なことです。なぜというと、消費したエネルギーだけでなく、摂取する栄養を考慮しなければならないことを常に忘れてはなりません。長距離を走っても、食事の摂取量が多ければ脂肪はほとんど減りません。「減量はただ計算で得られるものではなく、多数の異なる変数が関係しています。」と健康サイトcorperformance.co.ukのCEO、Adam Careyはそう言います。「しかし、サイクリストは次の式を利用しておおよそ消費したエネルギーを計算することができます。エネルギー消費量:平均パワー*時間(単位:時間)*3.6 」となります。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

上記の式によると、人体が2時間かけて1時間あたり平均100Wの仕事をした場合、720kカロリーを消費することができます。同じく、200Wの安定した出力で1時間自転車で走っていると720kcalを消費できます。パワーメーターがあれば、決まったルートを決まった力で走るのも、その効果は基本的に同じです。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

つまり、1kgの脂肪減少を達成するために必要な総消費カロリーを計算すればよいのです。リバプール・ジョン・ムーア大学の応用スポーツ・運動科学教授であるグレッグ・ホワイト氏は、「1kgの脂肪には約9キロカロリーのエネルギーが含まれているとおおよそ推定できる」と言います。「これらの設定が正しいと仮定すると、やはり人は違いますから、あくまで仮定ですが、体脂肪1kgは約7800kcalのエネルギーに相当することになります(脂質870g * 9kcal/g 脂肪内のエネルギー)」。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

以下、平均200Wのパワーで乗ることを想定しましょう。脂肪1kgを構成する7800kcalを200Wのサイクリング1時間で燃焼する720kcalで割ると、脂肪1kgを燃焼するには10.83時間、正確には10時間49分48秒をかかることになります。平坦な道を走り、平均出力200W、向かい風なし、平均時速約30kmという前提で話を続けましょう。つまり、1kgの脂肪を燃焼させるためには、324.9kmを走らなければなりません。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

「いくつかの課題があります 」とCareyは言います。「1つ目は食事です。摂取のカロリーを変えず、健康的な食習慣を維持しているという事実に基づけば、この数字は妥当なものです。」

だが、実際、それは多くの人にはとても難しいことです。それは、激しい運動をした後は食欲が急に増すことがよくありますから。長時間部屋に座っている2人を30分放置した場合、30分サイクリングしていた2人よりも確実に空腹になりにくいのです。もしサイクリングの後にラテを飲むと、推定200キロカロリーになります。平均100Wなら、30分の練習を無駄にしたことになる。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

それだけではありません。「この数字は、あなたの8000kcal近い消費カロリーがすべて脂肪であると仮定していますが、実際にそんなことはありえません。」とWhtyeは言います。「エネルギーの消費は、利用可能なすべてのエネルギー源を使用します。私たちは、1つのエネルギー源を別のものにシフトしているだけなのです。つい最近「サハラ砂漠マラソン」を完走しましたが、長い一日で約8000キロカロリーを消費しましたが、1キロも減らなかったんです。この総消費量は、炭水化物とタンパク質の複合体です。」

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

サイクリングのタイプは、燃焼する脂肪と炭水化物の比率に影響しています。「低強度サイクリングと嫌気性閾値(最大持続パワー)の両方には、対応する呼吸交換比(RER)があります。」とWhyte氏はそう言います。「RERが1.0以上であれば、主に炭水化物を代謝しています」と彼は付け加えます。

1kgの脂肪を落とすには、どれくらい自転車に乗ればいいの?

RERが0.7だと単純な脂肪消費となり、それに近づけるのは休憩しているが、ごく軽い運動をしているときだけです。ハードな運動をすればするほど、炭水化物はより多く消費されます。このため、ゆっくりとした一定の運動間隔が「脂肪燃焼間隔」と呼ばれるのです。しかし、気をつけなければならないのは、炭水化物を過剰に摂取すると脂肪が生成され、炭水化物の分解の際に余分な糖分が脂肪に分解されてしまうことです。しっかり運動すれば、この糖質はエネルギー源になりますが、そうでない場合は脂肪として蓄積されます。
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